【猫の凶暴化6日目-25日目】妻子帰省、そして束の間の平穏

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2013年12月3日~12月22日の記録

 

娘の幼稚園の冬休みにはまだ早かったのですが、

妻と娘には千葉に早めの帰省をしてもらうことにしました。

 

凶暴化の対象が妻だけだったので、

私は大阪に猫と残り、

平和な日常を過ごすことで猫が落ち着くことに期待しての帰省でした。

 

年が明けて、

妻が大阪に戻ってきてもまだ凶暴化するようなら、

そのときはケージに入れて飼おうということに決めたのでした。

 

 

 

その日は平日、火曜日で、

仕事の日ではありましたが、

仕事を休んで妻子を新大阪駅まで見送りました。

 

さらっと書くとただこれだけで、

毎年、夏と冬の恒例行事である、

千葉帰省とたいして変わりないように思えます。

 

が、家族各々、

計り知れない思いを抱いての帰省でした。

 

 

妻にとって帰省とは、

自分の生まれ育った土地に戻り、

親兄弟、親戚や友人と過ごせる、

毎回楽しみにしているイベントだったはずなんですが、

今回は追われるように、逃げ出すようにしての帰省。

 

しかも自分がずっと面倒を見てきた

家族のように大切にしてきた愛猫の凶暴化が原因ですから、

楽しむどころか辛くて悲しくて仕方がなかったことは間違いありません。

 

そして距離を置くことで、

なんとか自分を見ると凶暴化してしまうという猫に、

今ある記憶が忘れ去られることを祈っての帰省です。

 

 

また娘にしてみれば、

母親に対しては凶暴化するものの自分にとっては可愛い猫のままで、

私たち両親が説明する事情も半分理解しつつ、

半分はよくわからないまま、

というよりピンと来ないままの帰省だったでしょう。

 

 

結果的にはこの帰省が、

愛猫との最後の別れになり、

その後現在におきましても会いたい会いたいと心に思い続けることになるなど知る由もなく、

無邪気に祖父母に会えることを楽しみに帰省していくのでした。

 

 

さて私といえば、

正直なところ、ほっとしました。

 

 

猫が凶暴化してからというもの、

ずっと妻と猫の間に入っていたような気がしていて、

今回の帰省の荷造りひとつ取っても隔離したり、

自宅と実家を行き来したりしてましたから、

精神的にも体力的にも疲れ切っていました。

 

 

猫が豹変して威嚇する対象は妻だけでしたので、

妻には申し訳ないですが、

そのときの私は妻子がいなくなる寂しさよりも、

妻がいなくなって生活が不便になることよりも、

とにかくほっとしたというのが本音でした。

 

 

こうして数日ぶりに、

私は、私と猫の二人は、

平穏な日常を取り戻したのです。

 

まるで凶暴化なんてなかったような、

何事もない穏やかな日常。

 

あの恐ろしい形相は影すらなく、

私が家にいる間中べったりまとわりついてきます。

 

寝るときも私の頭や脇に顔をぐりぐりこすりつけたり、

胸の上でふみふみしたり。

 

 

妻はといえば帰省してすぐに娘が水疱瘡にかかり、

通院など忙しくする毎日。

 

私に甘えてくる猫の写真を送れば、

羨ましいなーと他愛もない会話。

 

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1週間が過ぎ、2週間が過ぎ、

電話で話す妻との会話も前向きで、

希望に満ちたものでした。

 

このまま猫が、妻への恐怖を忘れ、

次に会ったときには凶暴化することなく、

これまで通り甘えてくれたらいいな、

 

というより、

元通り甘えてくれるだろうと信じていました。

 

 

 

しかしその願いは叶うことなく、

妻に会うまでもなく、

ふとした私の過ちから突然についえてしまうのでした。

 

コメント

  1. たえ より:

    以前飼っていた猫も凶暴化して、私は頭を縫うほどの怪我をしました。動物病院を何軒も渡り歩き、安楽死の選択もあると言われましたが、そんなことは出来ませんでした。最終的に、前足と後ろ足、牙を抜く手術をしましたら、凶暴化はウソのように収まりました。
    可哀想なことですがそれしか選択肢が無かったのです。もう亡くなって6年が経ち、やっと新しい猫ちゃんと暮らすことになりましたが、時々あの恐怖が蘇ることもあります。
    辛いお気持ちお察し致します。

    • ginzabu より:

      はじめまして、たえさん。
      私なんかよりずっとつらい経験をされたんですね。
      新しい猫ちゃんと暮らせるようになって、良かったです。

  2. とも より:

    はじめまして。
    うちの猫も凶暴化してしまい、隔離して暮らしています。豹変した猫の恐ろしさと隔離生活の不便さは実際に体験しないとわからないですね。
    どんなに大変だったか、お察し致します。
    猫ちゃんを手放すきっかけとなった”過ち”とは何だったのかとても気になります。
    辛い思い出だとは思いますがいつか続きを書いてくださいね。

    • ginzabu より:

      はじめまして、ともさん。
      お辛いですね。
      凶暴化といっても皆それぞれ原因も程度も違うでしょうが、
      このブログをはじめてこんなにも多くの方が経験されていることを知り驚いています。
      解決はできませんが、情報を共有することで精神的な救いになればと思います。
      そのためにも、続き、書かないといけませんよね。。。

  3. り。 より:

    ginzabu様
    今年は大変お世話になりました。
    こうして豹変を体験された方々の話をたくさん聞けたこと、誰にも理解されなかった事を親身になって相談し話し合えたことに感謝致します。
    今後もまたやってくるかもしれない飼い主様のお力になれることがあれば協力させていただきたいと思っております。
    来年もよろしくお願いいたします。

    • ginzabu より:

      こちらこそ大変お世話になり、ありがとうございました。

      なにぶんブログの更新も滞らせてるような管理人ですので、
      り。さんがいつもコメント欄にて協力してくださって、
      本当にありがたいです。

      今後ともよろしくお願いいたします。

  4. そら より:

    我が家も一昨日の夜から飼い猫が凶暴化しております。
    困りはてて対処法を検索していたところこちらのブログにたどり着きました。
    小さいお子様がいる中で大変怖くて辛い思いをされたのだとお察しします。
    続きお待ちしてます。

    • ginzabu より:

      そらさん、コメントありがとうございます。
      飼い猫が凶暴化されたとのことで、心中お察しします。
      まずは一刻も早く、猫の凶暴化のことがわかる専門家に相談した方がいいと思います。
      一口に凶暴化と言っても、猫の種類や環境によっても違いますので。

      • みゆき より:

        こんばんは。
        14日より落ち着いていた猫ですが その後21日 そして今日(23日)と再び豹変しました。
        「またか…。やっぱり…。」心の中で そう呟きながら 静かにその場を離れ 猫が落ち着くまで別室に避難し 動物行動科の先生へアドバイスを…。
        そんな状況です。

  5. るなお より:

    うちの猫も凶暴化することがあり困っています。
    ブログの続きがきになります!

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